愛着の詰まった持ち家ですから、できるだけ高く売りたいものです。住宅の評価額はどのように決まるのでしょう?価格の決まり方を知っていれば、高く売るためのポイントも見えてきます。持ち家を高く売るために押さえておきたいポイントを紹介しましょう。
■住宅の評価額にはどんなものがあるか
<公示価格>
国土交通省が発表している土地の価格。土地取引の価格の目安となります。実勢価格の9割程度になることが多い。
<路線価>
国税庁が発表しており、相続資産の評価に利用される土地評価価格。公示価格の8割程度になることが多い。
<固定資産税評価額>
市町村が固定資産税課税に利用する評価額で、土地、建物それぞれについて決定されます。公示価格の7割程度になることが多い。
<実勢価格>
実際の取引でどれくらいの価格で売買されているか。案件ごとの条件によって変化し、タイミングによっての違いも大きい。
公示価格や路線価は、土地評価の目安になります。
持ち家の評価額を算出するときには、それぞれの用途にごとに、建物の評価額と合わせて評価します。
■持ち家を売却するときに価格はどう決める?
世の中の基準をもとに決めるなら、先程の4つの価格をものさしに資産価値として評価を行いところです。
しかし、実際に売買が成立するためには、買い手側の評価が加わってきます。
仲介契約ならば手数料が発生しますし、その他に登記費用や取得税などの諸費用がかかります。
こうしたものの支払いを含めて折り合いがつく価格なら、売買契約が成立します。
公的な評価額より、実勢価格が2~3割高くなるケースが多いのです。
持ち家を売る目的がローンの精算であれば、オーバーローンにならないラインを売却希望価格にして、できるだけ早く売り抜けるようにする場合もあります。
実際には、相場相応より割安に感じる言い値なら売れやすく、割高に感じる場合には時間がかかります。
■高く売るためのポイントとは?
よりよい条件で売ろうと時間をかけている間に、建物の評価は目減りしていきます。
スピーディーに話がまとまる、相場相応より少しお得感をだせる価格をだすのが最も効率の良い方法になります。
仲介での売買では手数料や諸費用がかかるだけでなく、売却相手を探す期間が長ければ広告費用なども増えてしまいます。
買い取りを行う業者に直接売ると、個人を相手にするよりも資金繰りがつきやすいので、話がスピーディーです。
複数の業者の査定を受けて比較する場合には、短期集中で行うのが良いでしょう。
相場ギリギリのラインを出してくれた買い取り業者が現れたら即決すると、ロスを出さずに済みますね。