住宅ローンを背負ったら、向上心を持ってこれまで以上にがんばらなければならいことは、百も承知でマイホームを購入した方がほとんどでしょう。実際、持ち家の人の平均年収は総じて賃貸より高く、取得後の年収も上昇する確率が高くなる傾向にあるといわれていますが、それは、住宅の修繕費に消えていきます。また、持ち家に住み続けることのデメリットは、住宅ローンの話しだけではありません。そのような、持ち家に住み続けるデメリットについて今回は見ていきましょう。
■昔と今は違うということを認識しよう
今の子育てをしている世代の親世代は、子供ができたら子育てのための環境を整えるために家を買い、定年までローンを払い続けるのが普通の時代でした。
しかし、親世代の時代は、給料は年功序列で、定年後の年金も保証されている時代でしたが、現代の子育て世代はリストラという不安定さに加え、退職金の保証もされていないのが現状です。
そのような世代ではよほどの富裕層ではない限り、30年以上に及ぶローンを組んでマイホームを購入することがほとんどだと思います。持ち家に執着し、一生住むという選択をしている方も、昔と今では時代が違うということを、立ち止まって考えてみてもいいのではないでしょうか。
■ライフスタイルに順応できない持ち家
やたらと大きい庭に、窮屈な階段、深すぎる浴槽に、仕切られたLDKといい続ければキリがない持ち家のデメリットに拍車をかけるように、ライフスタイルの変化が加わってきます。
子供が大きくなると自分の部屋を持ちたがり、さらに大きくなると住宅ローンも払い終わらないうちから教育資金が重く圧し掛かってきます。
そのころになると、親の介護の問題が出てきて、持ち家が介護に適した家でなければ、バリアフリーのリフォームが必要となってきます。
また、家を建てた自分らも年を重ねていくと、子供はやがて独立して持ち家自体が手に余ってしまいます。
高齢になるにつれて、自分や配偶者の介護が必要となったとき、介護施設に入ることになれば、家は空き家になってしまいます。果たして、そのときがきたら、家の片づけができるのでしょうか。
■住み替えができない
転勤などでしたら、単身赴任という考え方もできますが、ご近所トラブルの場合はどうでしょうか。隣近所に迷惑な人が引っ越してきたとしても、賃貸なら住み替えという決断もできますが、持ち家になると、なかなかその決断はむずかしいでしょう。昨今では、隣人トラブルのニュースがワイドショーに流れることも珍しくありません。
■外壁塗装だけではない!次々と出てくるリフォーム代
家も長年住んでいると劣化してくるので、それに応じた修繕が必要になります。雨風にさらされた外壁や、屋根、門など、それに追従するかのように、給湯器などの設備の取り換えや、フローリングの貼り替えが必要となってきます。
そして、人も年を追うごとに清掃などが面倒になってくるので、よほど健康に気をつけて、家の手入れをいていかないと、家屋や庭が荒れていくのです。
■まとめ
持ち家があることで、様々なデメリットを感じている方もいらっしゃることでしょう。気に入らなくなったからという理由で、簡単に手放すこともできないとは思いますが、今後のことを考えると、いつかは手放すかもしれないことを前提に、試算しておくことも必要ではないでしょうか。
住宅の売買をご検討の際には「ライフトラスト」がお手伝いいたします。お気軽にご連絡ください。