習志野市内には数多くの公園が点在し、天気がいい日にはとにかくお出かけしておきたいもの。気分転換に散歩をするという意味でも立ち寄りたくなるでしょうし、ベンチに座りながらゆっくりと過ごしたいものです。今回は、習志野市内の公園について紹介します。
昔は遊園地～谷津公園～
最初に紹介しておきたいのは、谷津公園です。かつてヘルスセンターや巨大な屋内スキー場を擁し現在は商業施設が残り、競馬場がしっかりと残っていることで有名な船橋市のすぐ隣にあるのが特徴です。
現在は谷津公園のほか東京湾に飛来する野鳥を見ることができる谷津干潟、バラ園(こちらは有料)という構成ですが、住宅地の中にある公園という意味でも住民の憩いの場です。
谷津の地はその昔、東京湾に面していたところにあり塩田として適した環境が整っていました。この地で作られた塩は東京を中心に販売していましたが後年暴風雨により壊滅し、大正になってからは京成電鉄によって塩田跡地を買収して建設したのが谷津遊園でした。
東京近郊に遊園地を建てることにより東急は二子玉川園、小田急は向ケ丘遊園といった例があるように、鉄道会社は沿線の住民を増やすことを目的としていたそうです。しかし、親会社の経営難などの影響により1982年に閉鎖され、跡地は住宅地などへと姿を変えました。
・住所：〒275-0026 千葉県習志野市谷津3丁目1番地
・交通アクセス：京成電鉄京成本線谷津から徒歩10分
・備考：駐車場有
自然に囲まれた公園～実籾本郷公園～
次に紹介するのは、習志野市の東側にあたる実籾本郷公園です。日本大学実籾キャンパスや大原神社とは京成本線の踏切を越えたところにあり、周辺の散策には適した環境といえるでしょう。遊具や草野球ができるグラウンドのほか、民話の広場や市内に建てられたとされる旧鴇田家住宅が保存されており、日本家屋の仕組みについて学ぶことができる環境が整っています。
また、春になると桜並木が公園を彩り、池には菖蒲の花が咲き誇り、野鳥が飛来することから、自然を満喫することができる公園として市民の憩いの場でもあります。野鳥と桜(若しくは菖蒲の花)との組み合わせを狙う写真家もいるほどで、自然からポートレートまで撮影の幅が広がるという意味でフォトジェニック的に最適な公園です。
なお、公園の周囲のほとんどが田んぼと畑で、農業もまた、習志野市の産業を支えていることを物語っています。
・住所：〒275-0002 千葉県習志野市実籾2丁目24番地
・交通アクセス：京成電鉄京成本線実籾から徒歩6分
・備考：駐車場有
森の中の公園～藤崎森林公園～
次に紹介するのは、藤崎森林公園です。公園の東側が住宅地ですが西側はのどかな農耕地帯というシチュエーションにある公園で、森の中を散策しているかのようなイメージを強く感じることでしょう。
この公園の目玉の一つとしては、長野の木曽地区からやってきた森林鉄道の機関車と貨車、それに客車が路線の廃止後、生体保存を目的に展示されていることです。残念ながら遊具こそありませんが散策メインの公園という印象が強く感じられます。
公園の南側には旧大沢家住宅が展示され、日中はガイドが常駐しており、民家のつくりなどを丁寧に説明してくれます。また、2011年の大震災や2019年の台風にも見事に耐え抜いたという意味でも、約350年前の住宅の頑丈さを知ることができその時の時代の風俗習慣を知る方にとって、貴重な史料価値がある建造物といえるでしょう。
・住所：〒275-0017 千葉県習志野市藤崎1丁目14番地
・交通アクセス：京成電鉄京成本線京成大久保から徒歩15分
・備考：駐車場有
えっ、公園の中にゴルフ場？！～中央公園～
ラストは公園という意味でも、前代未聞のケースである中央公園について紹介しましょう。大久保グラウンドという別名を有し、市民会館や中央図書館が隣接しているのも特徴です。公園に到着したと思いきや、「えっ？！いきなり野球場じゃん！」と驚くでしょう。しかし、公園の中の野球場は草野球やソフトボールなら問題なく試合ができるという環境です。
その他、子供連れには遊具などがありますが駐車場同様外野寄りに存在し、1面しかありませんがテニスコートも設置されています。一般的な公園ではありえない話ですが、この大久保公園にはゴルフ場が設定されており、休日はゴルフに行きたくても成田や芝山まで行くのは大変だという方にとっては、小ぢんまりとした規模ですが有り難い存在です。公園という意味では珍しいケースといえるでしょう。
・住所：〒275-0012 千葉県習志野市本大久保3丁目12番地
・交通アクセス：京成電鉄京成本線京成大久保から徒歩2分
・備考：駐車場有
まとめ
習志野市内の公園のうち、特徴が個性的な場所を紹介しましたが古くからの民家が保存されているところもあれば、長野の森林鉄道からやってきた鉄道車両が保存されている公園や、敷地内になぜかゴルフ場などと公園に付加価値を与えてくれる存在があると、また行きたくなりますよね。
