高齢で一戸建ての管理ができなくなった、ローンが厳しいので売却して身軽になりたい…など、持ち家から賃貸に引っ越しを考えるケースがあります。
ローンが終わっていれば、売却で現金が手元に残りますし、住替えでお金に余裕が生まれる場合がでてきます。
持ち家から賃貸に移る場合についてお話しましょう。
■知っておきたい媒介と買い取りの違い
持ち家を売りたいと思った時、
1 地域の不動産業者にいき、買手を探してもらうという方法(媒介契約)と、
2 直接買い取ってくれる業者と交渉して売却する方法があります。
①の場合には、『売家』の広告を出し、問い合わせのあった相手に内見してもらい、価格や条件を交渉し、折り合いがつけば不動産会社を介して契約を結びます。
スムーズに買手が見つかった場合でも3ヶ月、中にはそれ以上時間が掛かって売却されることも珍しくありません。
買手が現れるまでに時間が掛かるだけでなく、いざ契約に移ろうとした時、ローン審査でストップが掛かる事もあるからです。
その点、②の業者買い取りでは、比較的短期間に現金化でき、契約手続きもスムーズにできるでしょう。
業者なら、資金力が高く、合意額をすぐに支払い準備できることも多いからです。
■ローンが残っている家の場合には?
ローンが残っている家を売却する場合には、ローンの一括返済が必要です。
また、金融機関に抵当権を設定している場合がほとんどですから、勝手に売却できません。
金融機関に相談して、売却で得たお金で一括返済できれば応じてくれる事が多いでしょう。
売却で借入を整理し残額をローンとして支払いを続けるという方法もありますが、銀行側が認めてくれない場合は、売却そのものができなくなるケースもあります。
売りたいと思ったら、大体の市場価格を知るためにも、不動産業者に査定見積もりをとって、話し合いに臨むことをおすすめします。
市場価格を見積もり、できるだけそのライン付近で買い取り交渉するのが良いでしょう。
■持ち家から賃貸に移る
持ち家から賃貸に移るには、狭くなる事がほとんどですから、引っ越しの際に荷物の処分をする必要がでてきます。
思い出の品や、捨てられないものが多く、整理にも時間を取られますから、余裕を持ってスケジュールを立てたいものです。
家財の買い取り、廃棄処分を請け負ってくれる業者に頼んで、引越し先の賃貸に運ぶものをできるだけ絞りましょう。
買い取りですんなり売却ができれば、こうした作業に手間をかける事ができますね。