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老後資金の必要貯金額が数千万円ってホント?

年金問題など、老後資金の不安が話題になることも多く、どれくらい貯金があったら良いのか心配になってしまいますね。老後資金や貯金、そして持ち家を持つか持たないかなど、ライフプランをどう考えていけばよいか、お話しましょう。

■老後の生活ってどれくらいお金がかかるの?
年金の平均支給額は、国民年金55,244円、厚生年金分が147,872円、夫婦で受け取る世帯支給は193,051円です。この他、19,784円の収入があり、あわせて212,835円が平均収入になっています。
ところが、総務省の家計調査年報によると、無職の世帯支出はこの収入よりも54,711円多く、267,546円となっています。
60歳で定年退職、65歳から年金支給、同年齢の夫婦が90歳まで暮らす費用として計算してみましょう。
定年後の5年間、毎年267,546円×12ヶ月×5年=16,052,760円。
その後の25年間、毎年54,711円×12ヶ月×25年=16,413,300円。
あわせて32,466,060円です。
ここに、葬儀代や墓や仏壇などかかる事を考えると、3,500万円~4,000万円の資金が必要だということが見えてきます。
また、ここでは、年金受給額の平均的な金額で計算していますから、年金の加入期間が短い、自由業やフリーランスの期間が長く、厚生年金がほとんどないまま過ごしたという方は、もともとの年金額に20万円近い差が出てしまうことが予想されます。

■そんな莫大な資金を貯められるか?
まとまった金額を手元に用意しなければならない場合、厚生年金をかけていない上、退職金も見込めないと言う場合には、不安が大きいでしょう。
ただし、現在、健康寿命は伸びていますし、年金そのものの支給開始を選択制にする議論が起こっていることもあるように、健康で元気なら、定年を迎えたあとも生きがいのため仕事を続ける意思があれば、もう少し楽観的になれそうです。
40代に突入するまでに自宅を購入し、定年までにローンを返済できるように計画した場合、固定資産税や多少の修繕がかかるものの、安心して暮らせる我が家があるのですから、毎月の生活費を抑えることが可能です。

■土地の資産価値は償却されない
60歳をメドにローン返済が終わる資金計画で購入した家なら、返済完了とともに自分の財産になります。
その後の暮らしのより処となりますし、もし、夫婦のどちらか一人になって介護が必要になった場合には、売却して軽費老人ホームに移っても良いわけです。
自宅を持つことに懐疑的な方もいらっしゃいますが、一生賃貸で通そうと考えている場合や、厚生年金の加入がない方は、その分を見越して、60歳の時に手元に数千万円~1億の貯金がなければ不安かもしれません。

四街道の住みやすさについて

老後資金の準備方法について

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