持ち家を持つ事に対して、購入時に高額な費用が掛かる為に高額なローンを組むことがリスクだと考えている方は多いでしょう。しかし、持ち家を持つ事により発生するリスクはそれだけではありません。金額が高額である為に、「もはや、どうしようもない」という状態に陥る方も居ます。今回は持ち家を持つリスクについて紐解いていきましょう。
1. 住宅ローンの支払いリスクと建物維持のリスク
まず、事故や病気、転職などで収入が減少し、住宅ローンを払えなくなる可能性はいつでもあります。ローンを支払えないためにマイホームを売却しても売却価格とローン残高の差額が負債として残るので、住宅ローンを返済できず自己破産するというケースは少なくありません。
次に、持ち家を持つ事で固定資産税の増税があります。これは、資産を持つとされる方は全員が支払っており、今まで賃貸で住んでいた方には新たな出費となります。
また、築年数が経つほど修繕・リフォームが頻繁に必要となります。あくまでも一般的な建物は長期間使用可能な消耗品でしかありません。そして、リフォームの費用も決して少額ではないため、家を維持していくのにもある程度のリスクが伴います。
2. 環境の変化によるリスク
持ち家を購入する上でのリスクでは、環境として欠陥住宅、治安の悪化で住めなくなるなどの環境によるリスクもあります。天災などの場合は、保険で対応できますが保険は対象物がはっきりと決まっていますので、保険も保険内容をしっかり確認してください。
まず、欠陥住宅は実際に建物が立たなければ、施工中に頻繁に監視する・建物にかなり詳しいなどのケースを除いて、把握する事は非常に困難です。その為、欠陥住宅を防ぐためには、信頼できる業者に依頼をするしかありません。
安価であっても絶対に評判の良くない業者には依頼しないでください。ちなみに、建物の引き渡し後の欠陥への対応は業者に依頼しなければならず、アフターフォローをどこまでしてくれるのかは業者次第となっています。
また、持ち家を立てても居住後の治安の悪化により住めなくなる場合もあります。例えば、近隣住民の度重なる嫌がらせや騒音などで引っ越しを余儀なくされたケースなどもあります。対応策としては、用地が決まっているのであれば頻繁に現地確認を行うこと、その近辺のニュースを調べてみると良いでしょう。
3.リスクと住宅
住宅はメリットとデメリットを共に孕んでいます。しかし、お金の問題や周辺状況・環境などの問題はある程度、自分自身でも対応できるため、住宅を建てようと思った場合には慎重に計画を練りましょう。