手狭な賃貸に、収納を工夫しながら暮らしていると、「あー、いつかは海外ドラマに出てくるような広いリビングのあるマイホームに住みたい」とため息が出てしまいますね。実際に暮らしやすく、満足感もある広さはどれくらいなのか考えてみましょう。
■一般的な16畳~20畳のLDKってどんな感じ?
どんな暮らしがしたいかイメージにあった広さを導き出すのがベストですが、何もないところからイメージを作り上げるのは漠然としすぎて、難しいのではないでしょうか。
一般的なLDKが16畳~20畳をもとに、この広さに置くことができる家具の配置、過ごし方をシュミレーションすると、自分にとって広いか狭いかのイメージが湧きやすいのでしょう。
例えば、対面キッチン4畳、ダイニング+リビング16畳程度の20畳を用意したとします。
横幅が3640mm、奥行き9100mmほどの長方形の空間を使ってのレイアウトだとすると、4人がけのダイニングテーブル、3人がけ~4人がけL字型のソファ+センターテーブルが収まり、家具の周囲に50~90cm程度の余裕がある広さです。
ダイニングはダイニング、リビングはリビングでそれぞれ独立した使い方ができそうですね。
■間取りが原因で通路になってしまう場所が…
縦長のスペースを、キッチンを壁に寄せて対面にするケースが多いですが、この時、家具の配置や隣接する部屋への動線を考えると、片側が通路の役割が強くなってしまいます。
20畳のリビングダイニングといいながら、実質16畳の使い方になるでしょう。
8畳+8畳、6畳+12畳といったところです。
では、思い切ってもっと広いLDKなら満足できるのではないかとも思いますが、定番のダイニングテーブルとソファ+センターテーブルが収まりよく配置できるのは、8畳~10畳くらいのスペースです。
それ以上の広さがあっても、おきたい家具がなければガランとしたフリースペースになってしまうでしょう。
一般的な3人~4人家族なら、16畳+収納や通路といった広さが最も扱いやすく落ち着くのではないでしょうか。
■広すぎて失敗したという贅沢な悩み
広ければ広いほど良いと考えている方もいらっしゃるかも知れませんが、家族のニーズに余るほどの広さは、掃除が大変ですし、手の届く範囲に収納が無く決まった場所に収納せず、取りやすい場所にものが溜まって行くというデメリットもあるのです。
家族の暮らし方にあったサイズを、16畳~20畳サイズでイメージしてみてはいかがでしょうか。