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マイホームの予算は年収の何倍が最適?

長期に渡ってローン返済が続けられるのか不安になると言って、マイホーム購入を迷っている方は多いのではないでしょうか。
何処かで思いきらなければいつまでも実現できません。
ムリのない予算の考え方を押さえておきましょう。

■『年収の5倍が目安』は本当?
昔からよく言われるのは、年収の5倍という目安です。
年収400万円の人が、2000万円のローンを組んだ場合をシミュレーションしてみましょう。金利1.6%、返済期間30年とします。
ボーナス払いなしなら、返済月額69,987円になります。
年収400万円で、ボーナス1ヶ月分×2回として、社会保険料などを差し引いた手取りは、242,163円程度になります。
手取り額の中にローン返済がしめる割合は、29.29%となり、およそ3割になります。
住居費を3割と考えるなら、一見、ちょうど良いように見えますが、マイホームの場合には修繕費用や設備の入れ換え費用を見込んでおかなければなりません。
1年毎の外壁や屋根の塗装では、数十万円~150万円程度必要です。
また、この例では手取りからローン返済額を差し引いた残りは172,176円です。
ここから、食費、日用品、光熱費などの生活費、修繕費用や設備の入れ換えや教育費の積立を捻出するのは、キツイのではないでしょうか。

■年収600万円の場合なら?
同じように年収600万円の人が年収5倍の3000万円を借り入れた場合を見てみましょう。
ボーナス払いなし、金利1.6%、30年ローンの場合の返済月額は、104,981円です。
ボーナス1ヶ月×2回とすると、扶養家族2人で社会保険を差し引いた月額手取りは357,403円ほどになります。
返済率は29.37%で、こちらもおよそ3割となります。
差し引きは229,269円で、57,093円の余裕があります。
割合で計算してみると、年収が低いと手残りが少なくなり、我慢の多い家計になることが予想できます。
子育てのためにマイホームを購入したのに、大学進学のための教育資金を貯める余裕がなくなってしまうのでは困ります。

■手取りをもとにシミュレーション
年収からざっくり計算すると3割ほどの返済額になってしまい、年収が低い場合は、生活費がかなりタイトになってしまいます。
・5倍の目安を計算するときには手取り額を基準にする
・返済月額が25%以下に収まるようにする
・シミュレーション返済額を差し引いてやりくり可能か
ローン返済が始まった時の具体的な家計のやりくりを試算してみることが大切です。
住宅ローンの返済期間は長いのですから、あまりにタイトだと返済を続けることが苦しくなってしまいます。
予算にあった物件探しを上手にして、マイホーム購入を成功させたいですね。

持ち家の維持費はどれくらい?

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