menu

高齢者の生活保護~持ち家を持っている場合は?

下流老人など、高齢者の生活保護について話題になることが多い時代になりました。
そこで気になるのが、生活保護の条件と持ち家の関係です。
財産を現金化して生活費に活用する『資産活用の原則』を考えると、持ち家を売却しなければ生活保護を申請することは出来ないのでしょうか?

■生活保護受給の条件とは?
働けない事情があり、生活に困っている人を救うための制度が生活保護です。
家や車などの財産を持っている場合には、財産を売ってお金を作り、生活費に充てるべきだと考えられています。
「生活保護費用には税金が使われている」ということを考えても、一般的な人のより高価な資産を持ったまま生活保護を受給するのは、ずるい印象を受けます。
生活保護を受ける前に家や車など売却で現金化できるものを所有しているのなら、売ってお金を作るべきだからです。

<生活保護受給の要件>
① 援助してくれる身内、親類がいない
② まったく資産を持っていない
③ 病気、ケガなどで働けない
④ 月の収入が最低生活費を下回っている
①~④全てに当てはまることが基本的な要件とされています。
持ち家を売った方が、生活保護を受けやすいと考える方も多いでしょう。

■持ち家の売却が絶対条件にならないケース
資産活用の原則があることを考えると、持ち家があるなら売って生活費を作りなさいと勧められそうですが、「居住用財産」として認められる場合があります。
一定額以上の高額の評価額を持つ不動産以外は、生活の拠り所として、持ち家を売却せずに生活保護が認められるのです。
住んでいる家を売ってしまうと、アパートなどの家賃の支払いが必要ですし、生活状況が悪化する場合もあることに配慮した判断が下される場合があります。
ローン支払いの繰り延べが行われている、支払い期間が短い(少ない)といった場合には、ローン返済があるからと言って、申請できないワケではありません。
要保護世帯向け不動産担保型生活資金が受給できるケースもあるでしょう。
しかし、高齢者の場合、病気による長期入院で退院のメドがつかない事が分かれば、「居住用財産」と認められにくくなります。
この場合には、持ち家を手放して現金化し、生活費に充てることが必要になってきます。

■生活が苦しいなら持ち家は売るべき?
中古住宅市場が活発になって来ていることもあり、中古物件の取引を得意とする不動産業者では、スムーズにより高く売却できる可能性があります。
高齢になってくると、持ち家の管理がままならないケースも出てきますし、状況によっては売却して老後資金にまわすのも一案です。
持ち家があるままの生活保護受給については自治体に、売却価格や売却の方法については不動産業者に相談してみましょう。

千葉市のおすすめ夜景スポット

持ち家があるのに転勤に!空き家にしておくのは避けたい

関連記事

  1. 持ち家の維持が大変だと感じたら…

    持ち家は、家の管理にも手が掛かりますし、固定資産税の支払いなど経済的な負担が所有している限り続きます…

  2. 住宅ローンを夫婦で一緒に借りる場合の種類と特徴は

    住宅ローンは保証人を立てないでも借りることができます。その場合は「保証会社」に申し込みローンを組むこ…

  3. 住宅ローンを借りよう!年収の何倍ならいい?

    住宅ローンを組む上で非常に重要なのが年収です。確かに年収でいくら借りられるかの基本が決まってしま…

  4. 住宅ローン利用計画ではどれくらいの現金を残すべき?

    マイホーム購入では、年収の4~5倍の資金を用意するのが一般的です。子育てがスタートしたタイミングで家…

  5. マイホームは頭金なしで買えるの?

    マイホーム購入を考え始めたけれど、「頭金がたまってからじゃなきゃ厳しい」という意見と、「フルローンで…

  6. 老後貧困は拡大している

    日本は現在高齢化社会となっています。少子化も進行中です。そんな中でも老後の貧困は非常に問題視…

  7. 住宅ローン~物件価格の目安はどれくらい?

    購入できるマイホームの価格は、もちろん収入に左右されますが、年収の数倍という大きな金額なので、イメー…

  8. 住宅ローンと融資実行日のタイミング

    住宅ローンは申込みから融資実行のスケジュールを知って、融資実行のタイミングをあわせることが必要です。…

最近の記事

PAGE TOP