気ままな賃貸ぐらしも良いですが、いつかはマイホームが欲しいものですね。頭金が用意できたら、マイホーム購入に踏み切りたいと言う方も多いのではないでしょうか。マイホーム購入資金の貯金は本当に必要かお話しましょう。
■確実に貯めるには積立型がいい?
マイホーム資金を貯金するには、収入の○%を無いものとして積立を行う方法が負担なく貯められるでしょう。
給料から天引きなら、振り込まれた額面の中で予算を組んで支出をコントロールできれば、自然とたまっていきます。
ただ、銀行の金利が低金利なので、投資信託や株に詳しい場合、長期で貯める教育資金や老後資金を投資で、と考える方もいるかもしれません。
それにしても、頭金としてまとまった額を達成するには、毎日の支出を予算通りにコントロールしていくマインドが必要になります。
■どれくらいの頭金を考えれば良い?
マイホーム購入の際には、物件価格の1~2割の諸費用が掛かります。
自己資金の割合が1割以上あれば、住宅ローン金利も抑えることが出来ます。
物件価格が3,000万円前後として、300万円~500万円程度の頭金がほしいと言うことになりそうです。
ただし、最近は事情が少し変わってきました。
・お金を貯めても銀行預金の金利が低い。
・マイホーム購入で家賃負担を早くなくすメリットがある。
・購入時期を早めると返済が早く終わる。
頭金があるかどうかで比べると、頭金があった方が返済総額を少なくできます。
ところが、この頭金を貯めるためにかけた期間の家賃を計算に入れると、必ずしも頭金が絶対という結果にならないものですし、借入時期が遅ければ、返済終了時に年齢が高くなってしまいます。
■購入してしまえば家賃が0に…
毎月5万円5年の積立で300万円、10年積立で600万円です。
必要資金3,000万円、金利1.6%、家賃9万円とすると…
3,000万円を35年で返済
⇒「39,199,269円」(返済月額93,331円)
2,700万円を30年返済+5年分の家賃
⇒34,013,898円+5,400,000円=「39,413,898円」(返済月額94,483円)
2,400万円を25年返済+10年分の家賃
⇒29,134,785円+10,800,000円=「39,934,785円」(返済月額97,116円)
35年借り入れの返済月額と比べて、貯金期間の家賃をくわえると、総額、返済月額が大きくなることが分かります。
せっかく貯金に励んだのに、毎月の負担感が軽くならない…ということは、家賃と同じくらいの返済で考えた場合、早くマイホームを購入してしまった方が、必要総額が安くなる場合もあると言うことです。
「頭金を作って」と考えるなら、家賃を安く抑えなければ、住宅費を節約する事にならない様ですね。
購入してしまえば家賃がなくなるので、詳しくシミュレーションをして、自分のスタイルにあった購入方法を検討するのがいいでしょう。