住宅を購入しライフスタイルが変わりますが、資金計画をしていく中で意外と見落とされがちなのが住宅の維持費です。住宅を維持していくことのメリットは経年劣化を遅れせ、住宅の機能を長持ちさせるだけではなく、家を売ったり貸したりする場合に評価が高くなることが期待されるのです。では、住宅の維持費にはどのようなものがあるのかをみてみましょう。
■固定資産税・都市計画税
家の維持費として毎年発生するのが税金です。固定資産税は土地と建物の評価額に1.4%をかけた金額、都市計画税は同じ評価額に上限0.3%をかけた金額になります。ちなみに、固定資産税は3年ごとに評価され直されますので、一定期間ごとに変化していきます。
何らかの原因で土地の評価額が上がる、築年数のたった建物の評価は下がるなどの変動が生じてきます。
■保険
地震保険や火災保険など、持ち家が地震や火災などで被害を受けた際に保証してくれる保険も持ち家の維持費となります。
2015年までは火災保険は20年~30年くらいは一括で払うことができたので、住宅ローンに火災保険の費用を組み込んだという方もいらっしゃるでしょう。
しかし、2015年以降は火災保険が最大10年までしか組めなくなりました。ですので、毎年支払っている方や、10年まとめて支払っている方など支払い時期は様々でしょう。
保険は任意ですが、万が一のことを考えるとかけておいた方が良いでしょう。
■メンテナンス
住宅の維持管理費の目安として、何をいつ頃点検すべきかを旧住宅金融公庫が作成した「住宅維持管理履歴簿」を参考にしながら概算すると下記のようになります。
◎築5年後:白蟻防除工事・畳の張替え(221,000円)
◎築10年後:白蟻防除工事・畳の張替え・給湯器(551,000円)
◎築15年後:白蟻防除工事・屋根・外壁・雨樋・畳の張替え(1,728,000円)
◎築20年後:白蟻防除工事・畳の張替え・給湯器・水廻り(2,621,000円)
◎築25年後:白蟻防除工事・給排水工事・畳の張替え(1,251,000円)
◎築30年後:白蟻防除工事・屋根・外壁・雨樋・畳の張替え・給湯器(2,978,000円)
主な部位を、しっかりメンテナンスするとなると9,350,000円が30年で必要となってきます。これだけの金額になるのですから、ライフプランニングの資金計画を立てるうえで予算として組み込んでおく必要があるでしょう。
■まとめ
持ち家は、ローンが終われば自分のものになるので、何らかの事情がない限りは長く住み続ける方が多いことでしょう。ただし、定期的な修繕や毎年の税金は目を背けられるものではありません。また、メンテナンスをしていないと快適に住むことはできませんし、老後の事を考えて売買するかもしれないとなった場合、不動産価値を下げることにもつながるのです。そのようなことから、持ち家の維持費はしっかりと考慮したうえでローンのシミュレーションはしていきましょう。
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