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【持ち家を売るにはインスペクションと耐震診断が必要なの?】

2018年4月から、住宅の売買ではホームインスペクション(専門家による住宅診断)についての説明などが義務付けられました。耐震診断との違いや、どこに相談したら良いのかなど、家を売りたいと思ったときに知っておきたいことを紹介しましょう。

■ホームインスペクションと耐震診断との違い

<ホームインスペクション>
家の寿命を伸ばすことを目的に、状態をチェックします。主に目視検査で判断しますが、場合によっては、専門機器を使って、より精密な調査を行うこともあります。
民間資格である『住宅診断士』や、『建築士』が調査・診断します。

<耐震診断>
地震に耐えられるかを、現行の基準に照らしてチェックします。1981年以前の建築では、改正前の基準のため、大規模地震に耐えられるか診断を受け、必要な耐震化工事が必要です。
建材の劣化だけでなく、構造の強さ、粘り、バランスなどからも診断を行います。
講習を受け国土交通省に登録をした『建築士』が調査・診断します。

ホームインスペクションは、“建物の寿命”に着目しているのにたいし、耐震診断は“地震への強度”に注目しています。

■診断を受けるとトラブルを避けられる

中古住宅の流通では、“修繕が必要な部分がないか”や“どれくらいの期間改修無しで安全に使えるか”というところが住宅の価値を左右します。
法定耐用年数では、木造住宅は22~24年で評価がゼロになってしまいますが、実際には適切な修繕やメンテナンスを行えばそれ以上に利用可能です。
専門的な調査と診断の知識を持った、診断士や建築士が、第三者の視点で診断を行えば、建物の現状にあった価格設定ができ、安心して売買できます。
購入後に雨漏り、土台の劣化に気づいて結果的に高い買い物になるようなことがあれば、トラブルのもとになります。
ホームインスペクションや耐震性の確認を行うことで、現状を納得した取引になり、トラブルを回避できるのです。

■スムーズな売却がしやすい業者とは?

ホームインスペクションの結果説明が義務化されたことで、適正価格の根拠がわかりやすくなったと言えます。
性能に瑕疵があるか、修繕の時期や費用の目安など、ケースごとの条件が価格に反映され、売り主と買い手のどちらにもメリットがある制度です。
また、耐震性や長期優良住宅の基準をクリアしていることが証明された物件は、ローン審査、ローン減税の手続きがスムーズです。
買い取りを行ってくれるか、購入者が買いやすいと感じられる“手続きに慣れている業者”を選ぶと、売却がスピーディーに進むでしょう。

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