若い人でも時が経てば、老後を迎える事になります。老後には、どの程度のお金がかかるのかまだ考えていない人もいるのではないでしょうか。
今回は、老後に必要な資金について夫婦二人の場合いくら必要であるのか、老後の資金はどのように貯めるのか見ていきましょう。
1. 夫婦二人で暮らしていくにはいくらかかるのか
実際のデータとして、60歳からの夫婦二人の生活資金として3000万円は必要と言われています。国民年金しか加入していない個人事業主と結婚を機に退職した女性の夫婦では、年金は国民年金だけであり、受給できるのは老齢基礎年金のみとなります。その為、満額でも、平成29年度現在では64,941円。このような場合は、年金のみで暮らしていくのは無理である為、老後まである程度の資産を貯める必要があります。
サラリーマンとその妻(第三号被保険者)の場合は、所得によって違いがあるものの、夫婦二人で221,277円というのが平均値となっています。総務省による家計調査では、年金暮らしの夫婦の生活費の平均は月27万円です。普通に生活していくだけであれば、持ち家を所持している夫婦で1か月の生活費は21万円程度との事なので、年金で賄える範囲となっています。
しかし、住居費や車の有無、病院代などによってこの数字は変わってきます。持ち家であれば、購入時期にもよりますが修繕やリフォームなどの必要性があるため、老後の資金が多いに越したことはありません。
2. 老後に向けた資金の貯め方
厚生年金に加入していない方であれば、個人型確定拠出年金(iDeCo)の加入をオススメします。個人型確定拠出年金(iDeCO)は、月々の掛金(保険料)は加入者が決めた上で、加入者が自ら積立金(掛金+運用利益)を、定期預金、投資信託、保険商品などの金融商品を介して資産運用を行う必要があります。
そのため、支給される年金額は加入者の運用実績次第であり、年金額は保障されませんが、国民年金と違い、積み立てた年金は確実に受け取ることが可能です。
また、資産運用に関連して、株やFXなどの投資で資産を運用していく方法もあります。上手く運用できれば、大きな利益を取得することが可能であり、老後資金の心配もなくなるでしょう。しかし、投資は元本割れや破産のリスクもある為、しっかりと理解したうえで取引を始めましょう。
老後の資金は人によって必要額は異なってきますが、誰であっても確実に必要な資金であるため、早い段階から貯める事をおすすめします。また、老後に無貯金で突入した場合の想定をしておくと良いでしょう。そうすることで現在のリスクから将来的な視点も見えてきます。