家を売りたい理由は、ローンが負担、高齢で管理が大変、転勤、離婚など様々ですが、持ち家を手放したいと考えたとき、何から始めたら良いのでしょうか。スムーズにできるだけ高額に売却するための方法について考えてみましょう。
■一括査定は物件の相場を調べるのに役に立つ?
不動産業者が売りに出している中古住宅の価格は、業者の利益分が入っています。
広告に出される価格の7~8割くらいが、売却価格になると考えられます。
どれくらいで売れるのかは、実際の交渉によって変化しますから、不動産業者の査定を受けてみなければなんとも言えない部分があります。
ネット上で複数業者に一括査定申し込みから、売却額を検討する方もいるでしょう。
不動産の価格には、実勢価格と公示価格、固定資産税評価額など、いろいろな尺度があります。
実際の取引では、ニーズが高ければ高額価格が付きやすく、相場より割安感のある価格だとスピーディーに売買が成立する傾向があります。
ネット上の一括査定サイトでは、複数の業者から連絡が入り、それぞれに対応する手間がかかります。
ざっくりと相場が知りたい場合には、現地調査なしの簡易的な査定が良いかもしれません。
また、仲介での売却では、最終的には買ってくれる人との交渉になりますから、業者の査定通りにならないこともあります。
■仲介で購入先を探すより買い取りが向くこともある
持ち家を手放す場合、3ヶ月~半年くらいかかると言われています。
仲介で購入先を探す場合には、広告で募集をかけ、交渉、ローンの審査・手続き、本契約といった流れになります。
交渉がまとまらない、ローン審査・手続きがうまくいかないなどの理由で、半年かけても売却できないケースがあります。
購入希望者と具体的な交渉に入るまで、いつ、いくらで売れるのかはっきりしないのが本当のところです。
スムーズに査定額通りに売却したいのであれば、業者による買い取りを利用したほうが確実でしょう。
■物件のエリアの買い取り実績のある業者に相談
持ち家のあるエリアで、買い取りや販売の実績がある業者は、ニーズや実勢価格に詳しく、売買の勘所に優れています。
「できるだけ早く売買を成立させてまとまった資金を手にしたい」という場合には、資金の潤沢な買い取り業者に売却するのが良いかもしれません。
近年、中古住宅の活用が国策となったこともあり、リノベーションなどで価値を高めて販売するケースが増えています。
高く売却する力を持った業者相手なら、スピーディーで満足できる査定額が引き出せる可能性が高いでしょう。