大きな地震や台風、洪水被害など、毎年のように災害のニュースが聞かれ、持ち家に住んでいる人なら他人事ではありませんね。もし、災害にあった場合、家は売ることができるのかについてお話しましょう。
■水害経験のある家でも売却可能?
一度水に浸かった事があると、売却はムリだと弱気になってしまいがちです。
確かに、基礎部分に浮きや歪みが起こっていた場合、致命的な劣化が加速する恐れがあり、価格交渉で不利な立場に立たされるでしょう。
しかし、浸水の度合いが軽く、その後問題なく過ごしてきたという場合は、“欠陥”と呼ばれるほどの状況ではないことも多いものです。
むしろ、水害経験地域だからこそ、その後、河岸工事が行われて水害リスクが下がっている場合もあります。
災害を経験している持ち家でも、業者によっては、しっかり買い取りをしてくれる事があるので、いくつかの業者に査定を依頼してみると良いでしょう。
「一度災害にあった」ということよりも、現状の立地条件や危険リスクの状況で、家の価値は変わってきます。
仲介売買で、一般の購入希望者に売るよりも、買い取りできる資金力のある不動産業者に問い合わせてみましょう。
■買い取り対応業者のメリット
<売却までがスピーディー>
仲介で売却する場合、広告を出して購入希望者のオファーを待ちますが、“災害にあった”ということで価格の引き下げを交渉されるでしょう。また、一般の方が相手だと、ローンの手続きに時間が掛かりますし、ローン審査落ちで一からやり直しというケースも出てきます。
資金力のある買い取り対応の業者なら、交渉から契約、入金までがスムーズです。
<中古物件の価値を引き出すのがうまい>
一般の購入希望者が相手の場合には、災害にあったことを理由に、リフォーム費用分を値引きするよう交渉されることでしょう。
業者の場合には、状況に応じたリフォームで、即入居可能な状況に整える事がうまく、災害経歴を告知しても、現状に魅力を感じて契約…ということが十分に考えられます。価値を高めることがうまい⇒高値の買い取りが可能になるということです。
■買い取り対応の業者に見積もりを依頼
「持ち家を売りたいけれど、災害経歴があるから二束三文じゃないか。」と諦めている人こそ、買い取り対応の業者に見積もりを頼むのが得策です。
中古物件の魅力を引き出すのが上手な業者ほど、価値を高めて次の住人に引き継いでくれますから、納得できる査定額になる可能性が高いのです。
更地にして土地を売った場合と比較して、より資産として活かせる方法を探ってみましょう。