マイホームを持つということに、“一人前”、“家族の城”といったイメージを持つ方は多いのではないでしょうか。結婚や出産などのライフイベントは住宅購入のきっかけになりやすいですね。住宅購入の平均年齢についてお話しましょう。
■マイホームを持つ平均年齢は?
住宅金融支援機構が行っている、フラット35利用者調査の2016年度の調査結果を見てみましょう。
注文住宅、土地付き注文住宅、マンションなどの区分ごとでは、土地付き注文住宅で30代以下が69.8%で、圧倒的に多くなっています。
住宅種別全体で見ても、30代以下58.1%と6割近い人が30代で購入決断しています。
ただし、マンションでは40代以上が51%と逆転し、中古物件では、マンション53.3%、中古戸建で54.4%が40代以上という結果になっています。
首都圏での平均取得金額では、土地付き注文住宅では4,652万円、中古戸建2,757万円となっています。
30代以前の若い年齢層なら、長期返済しやすく、月額返済額を抑えても、中高年層より大きな資金融資を受けやすくなっていることが影響しているのでしょう。
また、中高年になってからのマイホーム購入は、同居人数が少なくなってからの住替えや、定年後の落ち着き先を定めるといったケースもあり、好みの場所に中古住宅を求める傾向があるのではないでしょうか。
(参考)フラット35利用者調査 2016
http://www.jhf.go.jp/files/400342360.pdf
■中古住宅の活用が進む傾向
アベノミクスによって2017年から2018年にかけて、株価、求人数が上昇し、ゆるやかな物価上昇傾向がでてきました。
経済政策の中には、中古住宅を資源として活用する動きが含まれており、中古市場が活発になり、リノベーション住宅が、マイホーム購入の選択肢に入るようになってきました。
教育費や住宅ローンの負担で、下流老人問題なども取り沙汰され、負担のない堅実な住宅購入を考える人も増えています。
晩婚化で、出産や子どもの小学校入学をマイホーム購入のタイミングと考える場合でも、40歳になっている場合も多くなっています。
■マイホームをいつ買うのか
・ローンを使うなら30代のうちに買って定年前に返済終了。
・ライフイベントの都合で購入が40代⇒ムリのない予算にする。
・50代以上での購入⇒ローンを少なく、場合によっては親子で
フラット35の年齢制限は、70歳未満です。ローン借り入れの年齢制限を考えて、35歳までにマイホーム購入を目安と考えていた方も多かったようです。
しかし、生き方が多様化していますし、場合によっては親子リレーでの借り入れも可能です。
できれば若いうちに購入するのがベストですが、タイミングにあわせて程よい予算感で購入をすすめて行くのが、良いのではないでしょうか。