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劣化順に考える持ち家のメンテナンス費用相場

一軒家を購入することは夢であり、建てた時点でゴールとお考えの方もいらっしゃるでしょう。しかし、悲しいかな家は建ったその日から経年劣化を始めます。そこで必要になってくるのがメンテナンスです。それでは、劣化順に考える持ち家のメンテナンス費用の相場を見てみましょう。

■5年毎に行うメンテナンス

◎シロアリ対策(費用相場:2,000円/平米)
築5年を経つとシロアリの無料点検をすすめてくる会社が多いと思われますが、それは一般的に使用されているシロアリ予防の薬剤の効き目が5年で切れてしまうというのが理由に挙げられます。

シロアリ駆除を業者に依頼すると、見積もりを見て意外と高いと感じる方がいらっしゃると思います。その内訳を見ると、サポートメンテナンス料金・追加薬剤費用・床に潜れない場合はハツリ費用などがかかったりするので、家の状況や被害対策箇所によってその費用はまちまちとなります。

駆除にはそれなりに金額がかかりますが、処理を怠ると構造まで被害が進み、その修繕のために何百万円もの費用がかさむことがありますので、定期的に処理を行うようにしたいものです。

◎畳の表替え(畳6帖24,000円~)※部屋数による
畳は材料ごとに費用が違います。ゴザに使うイグサの質によって10,000円を超える場合もあります。また、畳は日ごろのメンテナンスも必要となってきます。毎日の掃除と年2回は干すようにするなど、長く使うためのメンテナンスを怠らないようにしましょう。

◎外壁のシーリング、コーキングの点検・打ち替え(20~40万円)
外壁にサイディング(ボード状の外壁材)を使用している際、サイディング同士をつなぐ目地のシーリングが種類によっては5年程度でやせて裂け目ができたり切れ目が入ったりすることがあります。外壁の表面塗装まで持ちそうにない場合は早めに対応しましょう。

■10年毎に行うメンテナンス

◎屋根の塗装(対象:スレート、乾式洋瓦、トタン50~100万円)
屋根塗装の目安として足場代が約200,000万円、塗装費用5,000~8,000円/平米となりますが、塗装の塗り直しで防水効果を保つことができるので定期的に行うことをお勧めします。

◎外壁塗装(60~150万円)
塗料により耐久性が異なりますが、主流となっているシリコン系の塗料ですと10年、ウレタンになると7年で塗装の効果が落ちていきます。近年ではラジカル塗料やフッ素塗料といった耐用年数が15年ほど期待できる塗料も出てきてますので、家を建てた業者へ外壁はどの塗料をしようしているのかを確認をし、時期を逃さず塗装することをお勧めします。

◎壁紙の張替え(6帖40,000万円~・DIYキット10,000円~)
壁紙の張替えですが、職人に依頼するより4分の1程度の安価で抑えられるDIYで行う方も最近では増えてきました。ホームセンターで材料を調達するのもいいのですが、ラインナップの多さはネットショップが豊富です。

■30年毎に行うメンテナンス

◎屋根の葺き替え・壁の張替え(300~500万円)
日本瓦の場合は30年頃から色あせが気になるようになります。そのころになると、見た目だけではなく下地の部分の耐用年数を考えると張替えることをおすすめします。
また、壁は塗装の塗り替えを定期的に行っていても、サイディングの場合を外壁自体の交換をすべき時期となってきます。

◎畳・フローリングの交換(50~100万円)
畳の表替えやフローリングの部分補修などをしながら大事に使用してきた床でも、古くなってはささくれが増えたりして生活に支障が出ることもあります。畳の新調は1畳あたり1~2万円、フローリングも平米で1~2万円が相場となります。

◎水道管・配管交換(20~50万円)
水道管の減価償却資産としての耐用年数は15年とされていますが、使用している管の素材によって耐用年数が異なるのが実際のところです。金属系の場合ですと15年を過ぎるころから赤さびが気になり始めることもあります。樹脂系の水道管の場合は、耐用年数が30年となっていますので、普段見えない部分なだけに修繕の時期は見逃さないようにしましょう。

■まとめ

持ち家のメンテナンス費用を劣化順に見て30年を目途に算出すると、合算で1,000万円程度かかる計算になります。昨今は中古物件もメンテナンスを重ねながら住み続けていく傾向にありますので、適切なコストをかけながら、いざ家を手放すことになった際の価値を上げるための必要経費だと考え、適切なメンテナンスを怠らないよう住んでいきたいものです。

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