結婚、子どもが生まれるなど、ライフイベントのタイミングで、マイホームを購入したいと考える方が多いのではないでしょうか。頭金を貯めてから買いたい、お給料が安定してから買いたい…など、マイホーム購入のタイミングをどのように決めたら良いのでしょう?
■給料の安定とライフプラン
先立つものの目処がたってからマイホーム購入というのは、支払いへの安心感がありますが、フルローンでマイホームを購入するという人も増えています。
就職してからすぐでは、収入が安定しませんし、実績がないので不安な面があります。
ある程度勤めて、社会的な信用が整った頃…と考えると、30代に入った頃が目安になるでしょう。
就職氷河期と呼ばれた時代には、正社員での就職が難しかったのですが、最近では、有効求人倍率が高くなっていますから、状況は良くなっています。
ある程度家族計画が見えて来た頃にマイホームを購入すると、必要な間取りや設備を詳しく計画できるでしょう。
「子ども部屋を1つしか計画していなかったけれど、3人の子宝に恵まれた」
「子ども部屋を2つ用意したけれども、子宝に恵まれずプレッシャーになっている」
マイホーム購入の次点で、ある程度見通しがついていれば、そんな後悔をしなくて済みます。
■購入資金がたまってからの購入について
購入資金が貯蓄できてから家を買うと、ローンの返済で困ることがないでしょう。
ライフイベントのタイミング重視なら、ある程度の見通しをとって物件を探せ、ムダがありません。
・チャンスを伺っているうちに、良い条件の物件が売れてしまう。
・子育てのためのマイホーム購入なのに一緒に暮らせる期間が短くなってしまう。
・小学校に入学後、転校しなければならないのが、かわいそう。
・子供を含めた人間関係を作りなおすのが辛い
子育ての節目でマイホームを購入し、コミュニティに馴染みながら小中学校時代を過ごさせたい…と考える方が多いのではないでしょうか。
■まさかのフルローンはどうなの?
タイミング優先で、ほとんどフルローンでマイホーム購入を決めてしまうというのは、まずいのでしょうか?
気をつけたいのは、借り入れ可能額の上限まで借り入れてしまうことです。
シミュレーションでは、年収に占める返済額の割合が30%程度まで可能な結果になることが多いのですが、実際には、固定資産税、修繕費積立を考えると、25%程度にしておくのが望ましいでしょう。
たとえ、すべてローンでまかなう購入方法でも、余裕のある借り入れ額で済ませられれば問題ないケースも多いものです。
タイミング優先でマイホーム購入を希望するなら、予算を抑えた計画で考えてみましょう。