自己資金ゼロが不安、ローンに追われたくない…。普段から貯める体質の家計になっていればマイホーム購入の見通しも立てやすいのではないでしょうか。貯める体質づくりと、購入しやすいマイホームプランについてお話ししましょう。
●価値観と収支を見直してみる
家賃と同程度のローン返済なら十分払っていけるし、自分のものになるのだからマイホームを購入した方が良いという考え方があります。
資金を貯める前にローンを組むと、いざという時に役立てられる貯蓄が少しもできない、ローンの支払いが複数重なって苦しいといった問題が起こってきます。
お金がたまる家計にするためには、目的に合わせて仕分けし、複数のローンを組まずに済むようにプランニングすることがポイントです。
ライフプランを具体的に考えると、教育費や車の維持、家族旅行などまとまったお金が必要な項目が見えてきます。
決まった収入の中でやりくりする癖をつけていけば、贅沢だと感じるものに支出するのが惜しくなりますし、自然とメリハリのある家計運営になっていくでしょう。
同僚が買えているのだからなんとかなる…と言うのではなく、決めた枠組みの中でやりくりするようにしていく癖をつけていきましょう。
●貯まるのを待っていてマイホームは買える?
マイホーム購入のように、1000万円以上の資金を必要とする場合には、貯めてからではタイミングを逃してしまい、十分に価値を引き出すことができないかも知れません。
大きな出費となるマイホーム購入に備えて、複数ローンを抱えない家系管理ができていれば、住宅ローンを返済しながら、教育費などの貯金ができるようにコントロールしていけるでしょう。
子育て環境を整える目的のマイホームなら、小学校入学前までに購入したいものです。
タイミングを逃さないためにも、住宅ローンを上手に使いたいものです。
「家賃=ローン返済」の場合には、固定資産税や修繕費積立、設備の入れ替え費用を見込んでいない分、負担が大きくなる可能性があります。
住宅ローン返済分に、こうした家を所有することで掛かる出費分を見込んで予算を考え、家計コントロールできれば、9割以上のローンを組んでも、返済していけるでしょう。
●マイホームと節約について
マイホーム購入を成功させられる条件は…
・お金の仕分けに沿ってやりくり出来ること
・贅沢のしどころと、締めるところのメリハリがつけられること
・優先順位のつけ方がぼんやりしたまま複数ローンを契約しない
・家選びの条件を中古、郊外に広げて考える
ただただ切り詰めるのは苦しいですし、住宅購入に回せる金額のなかで選択肢を広げて計画を立ててみましょう。
必要資金の大きさは「郊外<都内、中古<新築、コンパクト<広い、建売<注文
といった傾向があります。
バランスを取って住宅購入を成功させましょう。