マイホーム購入で重要なのは、ライフプランに沿った住宅ローンの計画です。
収入や勤務状況など、予測の難しい部分もありますが、結婚・出産・子どもの進学など、主だった支出を計算にいれておくことで、より実際に近いプランが見えて来ます。
住宅ローンとライフプランについてお話しましょう。
■住宅費は年収の30%の嘘とは?
住宅費にかけられる額の目安として、昔から年収の3割までと言われて来ました。
年収の5倍が目安という指標も使われていますが、生活スタイルや家族構成によっても住宅に回せる予算は変わってきます。
年収400万円で、他のものを切り詰めても住宅がほしい場合は、3000万円ほどの物件を、頭金をためた上で購入する人がいる一方、年収が1000万円あっても、住宅購入に固執出来ない場合があります。
賃貸家賃が高額だったり、車のローンがあったりなど、収入が多ければそれなりに支出がかさみますし、1000万円を超えるくらいの収入は、税金が上がって実質手取りは800万円台のときとあまり変わらないと感じる世帯も多いのです。
割合30%は、ある程度住宅への優先順位が高くなければ難しい数字ですし、ライフプランに沿って具体的に資金計画を立てた方が達成しやすいのです。
■実際の収支をキャッシュフロー表にしてみる
お金のプロ、フィナンシャルプランナーも、家計のキャッシュフロー表を元に、将来のお金の動きをはじき出しています。
『家族の年齢、年収』
ライフイベントのタイミングや、児童手当など助成金の状況を勘定にいれることでより正確な資金計画になります。
『どんな出費があるか』
家計簿を元に、どんな出費があるのか見直すきっかけにもなります。
費目ごとの偏りや、税金についても見ていきましょう。
『イベント費・ローン』
現在支払っている、または予想される費用を予算にいれておきます。
大きな出費を除いても支払いに回せるお金があるか見極められます。
(参考)『日本FP協会 便利ツールで家計をチェック』
https://www.jafp.or.jp/know/fp/sheet/
こちらでライフプランの表が利用できます。
実際に、計算してみると良いですね。
■資金を貯めるには具体的なイメージが必須
住宅ローンがいくら組めるのか、年収からシミレーション出来るサイトもありますが、試算された返済額だと、生活レベルがどのように変化するのかイメージすることが必要です。
ランチを弁当にする、旅行の回数を減らす、家賃のレベルを落としたほうがよさそう…など、節約して借り入れ可能額を大きくするか、節約に励むかがわかると、より、現実的な計画を立てることが出来ます。