不動産を売ろうか、相続しようか悩む方も結構多い事でしょう。
不動産と言っても千差万別。
嬉しい事に使える不動産もあれば悲しきかな使えない不動産もあります。
今後の方向性をしっかり見据え、相続するか売却するか決めましょう。
◆相続に関しての簡単なお話
相続に関しては話がややこしく、どの立場であるかによって大きく話が変わってきます。
一例として簡単に説明します。
相続する人が配偶者だったら、例えば評価額5000万円の物件を相続しようとすると、税率は20%となり200万円の控除額となりなります。
計算式は5000万円×20%-200万円となり800万円が相続税となります。
ですが、配偶者には法定相続分に対する控除がありますので実質0円になります。
どの立場によるかですが、相続税がかからないのであればまずは相続するのもアリでしょう。
◆税金のお話
上記は相続5000万円で話をしましたのでその流れで5000万円を軸にお話していきます。
まずは印紙税がかかります。
印紙税は5000万円までですと2万円です。
譲渡所得に関する計算式は譲渡所得=譲渡収入(5000万)-譲渡費用(仲介手数料など)-取得費(印紙税など)となっています。
ちなみに譲渡収入のかっこに5000万と記入しましたが正確には5000万円+固定資産税+都市計画税となるので計算する際は気を付けておきましょう。
下記で少し詳しく見ていきます。
◆譲渡費用と取得費について
主に以下のような項目があります。
・仲介手数料
・登記費用
・測量費用
・解体費用など
次に取得費ですが、大まかにわけると2種類あります。
① 取得代金といって購入代金や相続した際の物件の評価額がこれに当たります。
② 取得諸費用とは仲介手数料、印紙税、登録税、不動産取得税、物件を手に入れるまでに使用した金銭もこれに該当します。
この2つをあわせたのが取得費と言います。
ちなみに、こんな細かな数字全部覚えていないよ!となったときも安心な政策があります。
それが、「譲渡収入の5%」を取得費にできるという事です。
細かく覚えておくのが一番いいですが、この5%を使用しても問題はありませんので万が一忘れてしまった場合は、この譲渡収入の5%としましょう。
◆この先どうする?
大まかでもいいので今後必要となるお金の流れがつかめましたか?
これらを踏まえた上で売るのか相続するのかを決めていきましょう。
あとはちゃんとその物件が宝の持ち腐れにならないように見極めましょう。
もし、相続するのであれば、賃貸にして収益を得るのか、それとも改装して自分たちで住むのか、土地が広ければアパートを建てることもアリでしょう!
このように活用方法はたくさんあります。
後悔しない選択ができるようにいろいろと勉強をして知識を蓄えておくことをオススメしますね。