一昔前なら、20代後半から30代までに結婚する人が多かったのですが、最近は、晩婚やお一人様が増える傾向になっています。結婚にとらわれず、生活が安定したらマイホームを持つと言う選択肢も普通になりつつあります。独身でマイホームを購入するメリットデメリットについて考えてみましょう。
■マイホームを独身で購入するメリット
『ローンを長期に組める』
結婚してから購入するとなれば、晩婚化が進む中タイミングが遅くなってしまいます。35年ローンを組む場合、60歳までに完済するには25歳スタート、30年ローンで30歳スタートしなければなりません。
また、ローンを組むには団体信用保険加入が必須ですが、中高年になれば、健康リスクが高まります。健康不安の少ない年齢でローンを組んでおくことを優先するなら、結婚にこだわらずマイホームを持っても良いでしょう。
『資産の分散になる』
預貯金で資産を持っているよりも、不動産で持っている部分があれば、リスクヘッジになります。投資の世界では、“たまごを同じかごに入れたままにしてはいけない”という格言があるように、分散投資が必要です。
『早く購入しておけば老後の住まいも安心』
いつになるかわからない婚期を待って、マイホーム購入を先延ばしにしていたのでは、いつ実演できるかわかりません。高齢になってからではローンが組みにくい、将来の住まいをどうするのか計画が立てにくいでしょう。
■マイホームを独身で購入するデメリット
晩婚化が進む中、結婚を意識せずに自分のタイミングでマイホーム購入するのにはメリットもありますが、デメリットもあります。
額の大きなローンを抱えていたら方向性を切り替えるのは大変なことですし、結婚相手が別な新居を構えたいと夢を持っていた場合に話がこじれるかもしれません。
結婚して子育てできる環境があれば良いですが、手狭だったり、相手の通勤が難しい立地だった場合、賃貸にするか売却しなければならない可能性もあります。
■独身のうちにマイホームを購入すべき?
これは、個人の条件によって違いが大きいのでなんとも言えませんが、流動性の高いマンションを購入するか、支払いがラクで、早くローンが終わる物件を検討することが必要でしょう。
独身の時にマイホームを購入して、結婚しなければ、そのまま棲む家の心配をせず過ごせます。
結婚して、引っ越しや、手放す必要が出てきた場合にも、ローンが残っていなければ処分がラクです。
便利が良く、住みやすさがあるけれど、相場が低めといった条件にあう住宅をじっくり探してみましょう。
売却することになった場合と、そのまま住み続ける場合のどちらにもメリットが感じられるなら、独身で購入するのも悪くありませんね。