マイホーム購入を考え始めたけれど、「頭金がたまってからじゃなきゃ厳しい」という意見と、「フルローンでも大丈夫」という話を聞いて迷っていませんか?頭金の意味と、フルローンのメリット・デメリットについてお話しましょう。
■計画性=頭金(貯金)=信用?
生活にかけるお金を計画的に振り分けて、予算に応じて使い、残す分はきちんと貯蓄していけるから、頭金を貯められているという意見があります。
かつては、融資を受ける時には、個人的に保証人を立てていましたし、所有権が動いただけで、手数料分の価値は目減りするなんて言われていました。
頭金(貯金)がある⇒お金を残す習慣がある⇒返済に信用がおける…といった論理が働きます。
大きな融資を受けるので、生活費の半年分くらいの貯金がなければ、アクシデントに対応できず、返済が行き詰まる可能性があります。
安定した収入、ある程度の貯金がなければ、融資そのものが下りないかもしれません。
やはり、貯蓄はあるに越した事はありません。
ただ、貯金を頭金にはせず、フルローンを組む事は可能です。
諸費用まで含めた、家の価格以上の額の融資を受けて、頭金無しでマイホームを購入できます。
■フルローン購入後の生活イメージ
もし、フルローンでの購入を検討しているなら、生活の具体的なイメージを思い浮かべてみましょう。
ある人は…
「ローンを組んでいなかったら、車の買い替えや、旅行など、他のことに回してしまったかも知れない。ローンがあるから無駄遣いしないというブレーキがかけられる」と語っています。
フルローンなら、完済までの時間も掛かりそうですし、時間が断つに連れて家の価値は下がっていきます。
処分する場合、売却額でローンがまかなえる様になるのは、完済間近かもしれません。
しかし、アクシデントも無く、順調に返済できさえすれば、「必ず払うお金がある事で、持ち家が確保できる」という考え方ができるのも確かです。
■お金をためる時間をショートカット
しばらく低金利が続いています。
・銀行にお金を積んでも増えにくい
・借りるときに払う利息が少ない
という状況が続いているわけです。
マイホーム購入を20年ローン、30年ローンで考える場合、スタートが早いほうが払い終えるのが早くなり、最も教育費で苦労する、子どもの大学進学時や、老後資金の貯蓄に備える猶予が生まれます。
貯めてからと先延ばしにして、予定より貯金ができないより、貯蓄の代わりにローン支払いをスタートさせて住宅を所有するという考え方もアリなのではないでしょうか。