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マイホームのローン金額はどれくらいにする?

ローンの返済が苦しくて後悔している…そんな話をよく聞きます。せっかく、夢と希望にあふれてマイホームを購入したのに、返済が苦しくて家庭内がギスギスしたのでは本末転倒です。マイホーム購入のローンはどれくらいを目安にしたらよいかについてお話しましょう。

■住宅費は収入の20~30%がめやす
賃貸の場合には30%まで、マイホーム購入のローン返済なら25%と言われています。
住宅金融支援機構の利用者アンケートによると、返済負担率のボリュームゾーンは、25%前後になっています。
マイホームを購入すると、固定資産税の支払いや、設備の入れ替えや外壁や屋根の塗替えなど、ローン返済以外の出費を見込んで貯金しておく必要があります。
賃貸なら、給湯器やエアコンが壊れた時に、オーナー持ちで入れ替えてもらえますが、マイホームの場合には自費でまかなう必要があります。
設備の入れ替えでは10万円~30万円の費用がかかりますし、外壁塗装では100万円前後~150万円程度の費用になります。
やはり毎月2~3万円程度、ローン返済と別に貯金できる余裕がないとカツカツになってしまうでしょう。

(参考)住宅金融支援機構 2016年度 フラット35利用者調査
http://www.jhf.go.jp/files/400342360.pdf

■年収420万円の場合はどれくらい借りられる?
住宅金融支援機構のフラット35を借りる場合、シミュレーターでは、年収420万円、金利1.56%⇒3,962万円とでてきますが、35年返済で月あたりの返済額12.3万円。
返済率にすると35%になります。
返済率を25%以下に抑えるには、2,790万円が借り入れ上限で、返済額が8.75万円です。
金利が上昇すれば、上限範囲の金額はさらに目減りします。
もう一つ、住宅取得額の目安として使われる数字に、年収の5倍というものがあります。
年収420万円なら2,100万円。金利1.56%で借りた場合、月々の返済は6.6万円、返済率は18.8%になります。
年収420万円の場合、社会保険料など控除で手取りは8割程度、ボーナス1.5ヶ月×2回の場合、月収手取りは22.4万円前後になり、ここから6.6万円の支払いなら、返済率26.7%という計算ができます。

■マイホームのローン額は抑えめで
「月々あと2万円プラスすると○○ができますよ。」
「家族旅行をしなければもっと良い立地にできる。」
そんな思いが頭をよぎりますが、ちょっと豪華な家、ちょっと高い土地にマイホームを持っても、ローンに追われて気持ちが休まらない暮らしになるなら、何のためのマイホームかわからなくなってしまいます。
また、子どもの教育資金が莫大になるのは中学生以降。特に大学進学時には国公立の授業料だけでも、年間53万5,800円です。
一人暮らしさせた場合には、月10万円の仕送りで120万円ですから、年間173万5,800円です。
年収の5倍を目安に考えるのが、堅実なラインになるでしょう。

マイホームのための土地選びのポイント

フラット35の適用金利について

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