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四街道駅前いまむかし・・・

四街道市内にある駅は物井駅とこの四街道駅のみで、路線はJR総武本線のみです。そのうち四街道駅の歴史が今回のテーマとなっています。駅前もどのように発展していったのかについても併せてご説明します。

■駅の歴史~開業から総武線快速列車と横須賀線直通までのころ

四街道は今から125年前の明治27(1894)年に開業した駅で、当時は鉄道省ではなく総武鉄道という私鉄でした。このように各地に鉄道ができたのは政府によるものはほんの一握りで、実質的には私鉄となります。

駅前はというと、当然ながら何もないのどかな田園風景が広がるだけでありましたが旅客営業のほか貨物営業も行われていました。ちなみに貨物営業は昭和49(1974)年に終了しています。このころは北口のみで、南口は貨物列車のホームがありました。

貨物駅がなくなった四街道駅は旅客列車のみとなりましたが、それと前後して快速電車が四街道に停車するようになったので、東京まで乗り換えなしで直通できる列車は市民にとって本当にありがたいものでした。運行開始時点ではグリーン車の連結はありませんでしたが、横須賀線直通をスタートした昭和56(1981)年には連結されています。これにより快適な通勤を提供することができたわけです。

四街道駅といえば、改札は北口にしかなく南側に住んでいる人たちは踏切を渡って北口へいかなければならず不便さを強いられ続けてきました。自治体や国鉄は南側エリアのユーザーの声にこたえる形で、四街道駅の改良に着手しました。

■生まれ変わった駅舎

昭和56(1981)年、待望の橋上駅舎が完成し南側のユーザーが安心して利用できる駅へと生まれ変わりました。それは駅前(南口側)の開発を意味していました。落成当時は斬新なデザインであり、それまでの駅舎と比べ北側と南側との行き来は格段と便利になりました。

さて、駅前周辺の整備ですが北口から着手することになりました。それは、ロータリーの整備です。バスやタクシー乗り場を整備してわかりやすくする施策で、橋上駅舎そのものが完成した昭和56(1981)年からスタートしました。

1990年代にはすでにロータリーとしての機能を果たした北口。駅前も再開発され東京のベッドタウンに恥じない駅前として整備されてきたかに思えました。しかし、問題はもう一つの駅前にありました。

■もう一つの駅前

まだまだ開発しきれていない箇所は南口でした。四街道市と地主側の間で再開発に関する土地の明け渡しなどといった交渉で相当時間がかかりました。それは、相手側からすれば今まで過ごしてきた土地を簡単に明け渡されると、先祖代々に恥をかくようなものでした。

それでも、自治体は市民が安心して駅を利用でき、南側の美しが丘やめいわ、鹿渡などといった住民にとって待望の南口を有効活用できないかという思いを丁寧に説明して説得に当たっていきました。

ようやく整備が開始されましたが、その時点ではすでに21世紀になっていました。それだけ交渉に時間がかかったことを物語っています。

平成22(2010)年、ついに南口のロータリー整備は終わり、周辺も再開発されました。

■北口と南口、それぞれの駅前

歴史については以上となりましたが、ここからは北口と南口について紹介します。まずは南口からお話します。

◎南口
四街道駅南口は、比較的最近になって開発された区域です。特に駅前については前述のとおり地主側との交渉で苦戦したことを物語っています。南口側の商業施設といえば、すぐ横の餃子屋さんとパチンコ屋さんあるだけで、それ以外は民家が比較的多い地域です。

買い物をするとした場合、南口には商業施設が少なすぎますので橋上駅舎を経由して北口へまわってから、バスに乗っていくしか道はありません。

◎北口
対照的に北口は、商業施設が多いのが特徴です。現在は飲食店街を中心に駅前を盛り上げています。かつては駅前にもスーパーマーケットがありましたが、郊外型店舗の台頭により閉鎖され、その後はゲームセンターが入居しました。しかし、利用客の減少により平成29(2017)年に閉店されました。

駅舎の横に後付けされたかのように四街道駅ビルが新たに出来、平成14(2002)年に供用が開始され、北口の活性化に寄与しています。しかしながら、駅舎そのものが約40年近く前の設計のため、あちこちで老朽化が目立ってきています。

四街道市では駅前北口の再開発をして、今まで以上に使いやすくするよう再整備案を提案してきましたが、市民との意見相違により中止を余儀なくされました。今後、駅前の総合的な整備などを踏まえて、新たな都市開発へと結びつくのでしょう。

■まとめ

東京のベッドタウンの一つである四街道駅と、その周辺となる駅前のことについてまとめました。駅の歴史は駅前の歴史といいますが、駅舎の建て替えで南口にも開発の波が押し寄せているものの、四街道駅前のメインは北口であることを物語っています。南口も今後は、どう発展していくのでしょうか。

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