「消費税の増税」の影響は、私たちの日々の生活に大きく影響してきますが、大きな買い物を考えているのなら、消費税が据え置きの今のうちにすべきではないでしょうか? 特に家の購入は大きな金額の出費になります。「消費税の増税の前」と「消費税の増税後」における家の購入に対しての比較を紹介していきましょう。
■増税から考える家の購入時期は
2019年10月に「消費税の増税」が再々延期になりましたが、現時点ではあと1年ちょっとの事です。1年なんて、何かをすべきと思ったら、あっと言う間に過ぎ去ってしまうことになるでしょう。
家の購入に関しては8%と10%の差額は、数十万円から数百万円にのぼる事が予想されるからです。その為のタイムリミットは刻一刻と近づいているのです。「増税の延期」をあてにするには、金額が大きすぎます。万一の為の購入時期を把握しておくべきでしょう。
◎家の引き渡し(引っ越し)の時期
増税の施行前である2019年の9月までに、家の引き渡しと引っ越しを終えていなければならないのです。9月は30日までありますが、その日はあいにくと仏滅となっています。今でも、家の建築や地震際にはお日柄を気にする方もいらっしゃるので参考程度にするとよいでしょう。
◎注文住宅の請負契約の時期
注文住宅の請負契約に関しては、天候や材料の仕入れなどの影響などで、完成する時期がずれこむことが多いようです。その為に、2019年の3月31日までに契約の締結をすることで、2019年の10月を過ぎる事になっても「消費税8%」の経過措置が適用されます。
■消費税の増税後の影響とは
不動産物件では、「土地に関して」は、消費税の対象とはならず、建築物に対しての購入価格に増税されることになります。一戸建てやマンションの購入に際しても同等の扱いになります。売主が「課税事業者」である場合には、新築や中古物件に限らず消費税の対象となってきます。
◎「消費税の例」建築物の購入価格が5,000万円の場合
5,000万円×消費税率8%=400万円で合計価格は =5,400万円
5,000万円×消費税率10%=500万円で合計価格は =5,500万円
上記の計算では100万円の差額が発生することになり、私たちにとっては、手痛い出費となってくるでしょう。
◎「不動産業者への仲介手数料の計算例」建築物の購入価格が5,000万円の場合
仲介手数料においては、複雑な計算を避ける為に簡略化したものがあります。
「仲介手数料=(売買価格×3%+6万円)×消費税1.08(又は1.10)」
5,000万円×3%+6万円に消費税1.08%=5,168.48万円
5,000万円×3%+6万円に消費税1.10%=5,171.6万円
※購入価格が400万円以上に限ります。
■住宅ローンの控除による増税に対する緩和
10年間に渡ってローンの残高の1%相当を控除することができます。所得控除が最大で400万円まで受けることが出来ます。
※住宅取得6ヵ月以内に入居し10年間すむことになった場合。
■家の購入は増税前で本当に良いのか?
家の購入とは、一般家庭では人生において一度あるかないかの決断事でしょう。消費税の増税の前に購入を考えるのは普通だと思われます。しかし、過去の例から見ると、需要が多くなると購入価格の変動が予想されることもあります。増税後の価格安定の時期に購入することも1つの考えであることも頭に入れておいて下さい。
消費税の増税の前に何とか家を購入したいと思う事はしごく当然なのですが、消費税だけにとらわれると、みなさんの人生設計に狂いは生じないことを望みます。
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