持ち家を購入したい場合、フルローンでも買えないことはありませんが、頭金を用意することを勧められます。自己資金が少しでもあれば万が一のときに備える余裕にまわす、融資を9割以下に抑えて金利を下げるといった事ができます。天引きでお金をためられる財形貯蓄についてお話しましょう。
■財形貯蓄ってナニ?
財形貯蓄は、貯蓄や住宅購入などの財産形成を応援する制度で、勤め先にこの制度がある場合に利用できます。
ですから、勤務先が指定した金融機関に、天引きした貯金額が積み立てられていく形になります。
積立の目的に応じて、「一般財形貯蓄」、「財形年金貯蓄」、「財形住宅貯蓄」となっています。
一般財形は利用用途が決まっていないフリーの貯金ですが、財形年金では、年金として受け取ることを想定した貯蓄になります。
財形住宅では、住宅の購入費用にあてるための貯金です。
用途が限定されている、財形年金、財形住宅では、550万円まで非課税になります。
目的外での払い出しには、過去5年間非課税で支払われた利息に課税されるペナルティがあるので、簡単には下ろせません。
どうしても貯めたい貯蓄を続けるには、とてもよい方法です。
■ただしタイミングが合わない時は?
現在、住宅ローンの金利はかなりの低水準です。
住宅ローンは額が大きくなりがちですし、少しでも低い金利、借入期間の短縮、借入額の圧縮というポイントを押さえておきたいものです。
ただし、子どもの小学校入学のタイミングなど、少し前倒しで持ち家が欲しいとなった場合、目標に到達するまで見合わせるべきでしょうか?
購入時期が5年も違うと、子どもは高学年になってしまいますし、そのタイミングで転校はしたくないという思いもあります。
・現時点の貯蓄で手の届く物件をあたる
・購入金額1割の頭金があれば良しとする
・フルローンになっても負担が少ない物件にする
どうしても今のタイミングで購入したいと思うなら、決断しても良いのかもしれません。
■予算内におさめるためには?
・新築より中古物件
・都心にアクセスの良い千葉、神奈川、埼玉を検討
・エリアに詳しい不動産屋に相談する
都心に近く、便利が良いほど価格は高くなりますから、持ち家を考えるなら、千葉、神奈川、埼玉のアクセスの良い駅にある場所を検討してみましょう。
うまく予算に見合った価格の家が見つかれば、フルローンでも困る事はないでしょう。
積立をしている感覚でローン返済していく事になります。