マイホームを持とうかどうしようか…そんな時に考えるのが、持ち家を維持していくのにかかるお金がどれくらいなのかということです。予想外に高くついてしまって、ローン返済が苦しくなってしまったという話も聞きますから、大体の数字を知っておきたいですね。
■取得税・固定資産税
持ち家を購入して入居してからは、しばらくローンの支払に集中することができるケースが多いでしょう。
<取得税>
建物を売買や贈与で取得したときや、増築した時などにかかる地方税です。
計算方法は…
土地・建物の税額 = 固定資産税評価額 × 4%
※本則での標準税率は4%ですが、平成30年3月31日までは土地住宅3%です。
市区町村から送られてくる納税通知書に従って払い込みますが、新築や増築の時には審査、計算に時間がかかることもあり、入居して半年ほどのタイミングで届くことも多いです。
一般的に20~30万円前後の資金はみておきましょう。
<固定資産税>
こちらは、不動産を持っていると毎年かかる税金です。
建物に対する評価額には減価償却があるので、年々安くなることが多いですが、土地は減価償却されませんから、評価額に沿った額がかかります。
固定資産評価額が高価なほど、税金も高くなります。年間10万円前後から20万円ほどを年4期に分割している方が多いのでしょう。
■団体信用保険料・火災保険など
はじめの諸費用精算で払い込んでしまう場合には、あまり費用として負担を感じないかもしれません。
契約の仕方や、払込の仕方によっては、保険料を毎年決まった時期に払い込むパターンの場合もありますから、確認しておきましょう。
■修繕費メンテナンス
屋根や壁の塗装は10年に一度の目安で行います。
色があせていなくても、シーリング材などの樹脂素材が痩せて交換が必要になることが多く、80~100万円の費用がかかります。
また、給湯器や設備関係も交換修理が必要になってきます。
10年に一度、150万円~200万円のメンテナンス、設備交換費用を見積もっておきましょう。
20年~30年になると、お風呂やトイレ、キッチンなどのリフォームが必要になる場合があります。
その頃には、ライフスタイルが変わっていることも多いので、間取りの変更などのリフォームをすることもあるでしょう。
■光熱費が高くなる場合にも注意
持ち家では、それまでの住宅と比べて延床面積が大きくなることが殆どですし、太陽光パネルを設置するなどZEH(ゼロエネ住宅)の機能をつけている場合を除いて、光熱費が高くなる場合が多いです。
暖房機や食洗機など便利な設備を多く導入することでも電気代や、燃料費が大きくなることがあります。
持ち家購入の資金計画を立てる時には、こうしたランニングコストに当たる予算を含めて考えるようにしたいですね。