家賃を払うよりもローンを払って資産形成したほうが良いのでは?そんな気持ちから、持ち家を持って、ローン返済を続けている人は多いようです。ちなみに、皆さんどれくらいのローンを払っているのでしょう?もし、これから持ち家購入を考えているなら参考にしたいですね。
■総務省統計局2016年のデータでは?
『持ち家率78%、住宅ローン返済世帯では39.4%、返済額は月平均92,945円』
(参考)総務省統計局 家計調査 2016年データより(2017年2月公表)
http://www.stat.go.jp/data/kakei/index.htm
やはり、ローンを組んででも、持ち家を持って最終的に自分の財産になる方が良い…と言った、巷で聞かれる意見を持っている人が多いということが裏付けられる結果となっています。
そして、約4割の方が、住宅ローンを返済しています。
考え方にもよりますが、「若いうちに低金利でローンを組んで年を取ってしまう前に完済する」と言った考え方もありますし、「便利な場所にマンションを購入して、住替えの時には売却か賃貸で」と出口を考えている人もいます。
■月返済額92,945円ではどれくらいの家が買える?
頭金や諸費用は現金で支払い、物件価格をフルローンという条件で考えてみましょう。
『フラット35のシミュレーターで金利1.56%、9.3万円』の場合、3,008万円の借入額になります。
300万円の貯金を用意して、借入額が3,000万円前後というケースが多いのではないかと思われる結果です。
サラリーマンの平均年収が420万円程度とすると、収入に対する返済額の割合は、およそ27%。
フラット35の融資目安は…
・返済額の4倍以上の月収
・年収300万円~400万円は返済額が年収の30%まで。
・年収400万円~700万円は返済額が年収の35%まで。
・年収700万円以上なら返済額が年収の40%まで。
※2017年10月から簡素化され、年収400万円未満30%、年収400万円以上35%になります。
(参考)フラット35
http://www.flat35.com/kaitei/kansoka19.html
■住宅費として妥当な返済割合はどれくらい?
融資の資料をみると、年収420万円、金利1.56%、35年返済の条件では、フラット35のシミュレーターは3,962万円が可能額と出てきます。
この場合の月額返済金額は、12.3万円、返済総額は5,145 万円になります。
統計データから見た借入額よりも随分多くなりました。
これは、400万円以上の年収なら35%を基準にして算出されるためです。
ローン借入額の決め方は、ライフスタイルや価値観に左右されるところが大きいですから、限度額まで借りてやっていけるという人もいれば、負担に感じる人もいます。
住宅費として妥当な額は、収入の25%までと言われています。
平均的な収入が、いくらかのゆとりを持って住宅ローンを返済するには、平均的な3,000万円前後を超えるのは覚悟が必要かもしれません。