マイホームの購入は貯金がたまるまで待つか、必要なときに決断するか迷いますね。
一生に一度かもしれない大きな買い物ですし、ライフプランを見極めて後悔しない選択をしたいものです。
マイホームの購入時期について考えてみましょう。
■マイホームの購入時期の平均年齢は?
国土交通省で行っている住宅市場動向調査の2015年の結果では、30代~40代ではじめての住宅購入に踏み切る人が多くなっています。
30代の購入者が占める割合は、注文住宅47.2%(平均年齢40.6歳)、分譲戸建て住宅48.1%(平均年齢39.0歳)という結果になっています。
(参考)国交省の住宅市場動向調査(2015年)
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001154787
フラット35の利用者の平均データを見てみましょう。
・平均年齢41~43歳
・家族構成 3~4人
・月々の返済金額 8万円~10万円
・世帯年収 600万円
・借り入れ額 3000万円~3500万円
・頭金 700万円~800万円
(参考)住宅金融支援機構 2015年注文住宅利用者の主要指標
https://i2.wp.com/xn--ickm4b1dyhj3iu63z37wa.jp/wp-content/uploads/2016/07/2015-flat35-1.jpg?ssl=1
平均値を調べてみると、やっぱり、結婚して子どもを持っているファミリー層の年代でマイホームを購入する人が多いことがわかります。
購入費用を貯めてからですと、住宅の購入目的が、「定年間際に老夫婦が暮らす住宅」というイメージですが、40歳前後であれば、子どもの小学校時代から高校卒業くらいの時代を一緒に過ごすことができ、「子育てのための住宅」というイメージです。
■マイホームの購入時期はいつが良い?
資金がたまってからの購入は、ローン返済の心配がなく、金利もかかりません。
しかし、3000万円程度の住宅資金を貯めてからの購入では、子育てが一段落したあとになり、住める期間が短くなってしまいます。
子どもが小さいうちに住宅を購入する場合、“家賃と同等のローン返済をしながら教育費用を貯蓄する”と考えることもできます。
40代前後であれば、購入した住宅に長く住めますし、万が一、単身赴任の必要が発生した場合にも、家族は引っ越さずにそのまま暮らすことができます。
家族で赴任する場合には、賃貸にすることもできますから、家族の拠り所として子育てのために住宅を購入することを選択する人が多いということでしょう。
■世帯年収が600万円程度を確保できるなら…
借入額の目安を、年収から見積もる場合には5倍くらいまでと言われています。
この計算ですと、世帯年収が600万円あれば3000万円ほどの借り入れが可能です。
3000万円の借入額を、35年ローンで返済する場合、金利2.2%、ボーナスなしで突き当たりの返済額は102,485円。
頭金として700万円ほど用意できれば3500万円前後の物件に手が届き、十分にマイホーム購入資金が用意出来ます。
平均的なサラリーマンの年収が国税庁によるH27年分の調査で420万円ですから、共働き家庭ではほぼクリア出来るラインとなっています。
必要と感じる時期に、このラインの収入が見込めたら購入を検討しても良いでしょう。