住宅ローンを組む時に悩ましいのが、変動、五年固定、十年固定など、どんな金利のパターンを利用するかですね。金利の底打ち感が出てきて、そろそろ変動から固定に乗り換えようかと考えている方もいるのでは?それぞれの特徴についてお話しましょう。
■金利パターンの選び方
変動金利は、半年ごとに金利を見直すので、世の中の状況によって急に上がる事があります。
ただし、5年ルールと1.25倍ルールというのがあり、『5年間返済月額は変わらない』、『金利が上昇しても最高1.25倍まで』というものです。
支払わなければならない額が、いきなり大幅に上昇するのを避けられますが、返済額を調整するため、元金分を減らして計算するので、元金の返済期間が伸びたり、支払い総額に影響がでたりするリスクがあります。
五年固定金利であれば、五年間、金利変動の影響を受けませんから、返済期間を短期間に設定している場合にメリットがあります。
十年固定では、現在、底打ち感がありますし、最も利用しやすい印象です。
二十年返済を予定している場合でも、半分の十年間が現在の低水準の金利が使えます。
ただ、二十年固定となると、十年固定よりもやや金利が高く設定されていますし、判断はそれぞれに委ねられるところでしょう。
■金利の上昇はいつになるのか?
物価の上昇率が2.0%を保つことが規制緩和の手を緩める合図になると思われます。
平成29年9月の消費者物価指数(2017年10月27日公表)によれば、+0.7%。
(参考)総務省統計局
http://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/index-z.htm
平成29年10月から11月にかけての株価の上昇など動きが出ていますから、世の中の動きによっては、どうなるかわかりません。
しかし、少し前までは、国際通貨基金=IMFの物価予想によると、2022年で1.6%という数字になっています。
2.0%にはなかなか届かないと見ています。
目標金利に届かないという事は、もうしばらく微妙に上下しつつも、もうちょっと金利上昇には時間が掛かるのではないでしょうか。
■マイホーム購入は低金利のうちに!
景気回復の兆しが見えてきて、経済状況が良くなろうとしている…という味方をすれば、個人の収入も安定してくる見込みが立ってきます。
消費増税で冷水を掛けない様にというウワサも聞こえて来ますし、低金利、消費増税前のタイミングでマイホーム購入を検討するには、ちょうど良い時期ではないでしょうか。
本格的に物価指数が上がれば、金利が上がるかもしれません。
十年固定でも1.0%を切るものもありますし、低金利を利用してマイホーム購入をして、生活の基盤を固めるのに良いタイミングだと感じられます。