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四街道の歴史~鹿放ヶ丘~

四街道市の北西部にある鹿放ヶ丘(ろっぽうがおか)は、下志津原と言われていました。戦後はこの地域がどのように変わっていったのか、また、どうして鹿放ヶ丘と名乗るようになっていったのでしょうか。今回は四街道の歴史の一つである鹿放ヶ丘について紹介しましょう。

戦後間もなくのこと

1945年に終結した太平洋戦争こと第二次世界大戦は国内外問わず、戦争の爪痕を大きく残したまままでした。当然ながら終戦後の状況下の中でしたので、国内の混乱により食糧不足を招きました。

都心に住んでいた方は田舎の町まで足を延ばし、物々交換などで食料品を入手していく生活を余儀なくされました。政府は旧日本軍の土地を何とか民間に活用できないかということで、自治体に土地を返した後開拓をすることになりました。下志津原もその一つとされ、農業地として開発していきました。

開拓に携わったのは

戦時中、今の中国の一部である満州へ開拓に赴いていた人たちで戦後の復員により開拓者として四街道に入植していきました。戦時中は旧日本陸軍の演習場の一つだった四街道も、戦後は軍用から民間へとシフトしていき、農作地として再開発していくことになりました。これがのちの四街道市として、東京のベッドタウンへ生まれ変わるための最初の一歩でした。

四街道から遠く離れた茨城の内原からやってきた開拓団も、鹿放ヶ丘を開拓するのに欠かせない人材で、のちの四街道市の礎の一つとして戦後の復興を象徴する存在でした。入植当初は正式に認められなかったものの、後方支援が彼らの役目だったのです。後に正式に入植が認められ、農協を設立するまでの力を持つようになりました。

正式命名

さて、下志津原は開拓が進み、北総地区における農耕地として成長していきます。1946年には開拓団から独立し、一つの権限を擁するまでになっていきました。やがて、この地域にも一つの名前が生まれていきました。それが鹿放ヶ丘で、四街道市の北西部の一角となります。1947年に正式に命名され、農事実行組合を設立していったのです。

1951年には個人経営として農業に従事する人たちが増えていきました。しかし、実際は農業に従事していく人もいれば、養鶏や酪農などといった畜産業にも進出し、良質な肉や卵などを生産していったのです。なお、食料品の生産は1949年からスタートし、この地域で製造されていることを告げる鹿のマークが使われるようになりました。

そして現在

やがて、鹿放ヶ丘も住宅地が増えていきますが、完全に農作物の生産を終えたわけではありません。住宅地へと姿を変えたのは一部であり、現在も継続して農業や畜産業を営んでいる方もおり、四街道市の農産業と畜産業を支えているのです。

市内では鹿放ヶ丘のほか大日や内黒田といった北部地域のほか、物井や栗山、山梨や吉岡などといった南東部も農産業が盛んであることから、自然が比較的残された区域内で農民の生活を支えていることでしょう。

まとめ

今回は四街道市の北西部になる鹿放ヶ丘について紹介してまいりましたが、戦後の復興の一部として、また、農作業を中心に発展していった四街道の歴史の一つであることは事実です。
四街道エリアの地域情報は、ライフトラストにお尋ねください。

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