マイホーム購入に踏み切るのに、資金計画のメドが立つのかというところが問題になります。返済が苦しくならないためには、収入に対してしめる返済額の割合「返済比率」はどれくらいを目安にすると良いのでしょう?
■借入可能条件より少なめに設定
フラット35の融資条件では、返済率が年収400万円の場合30%未満、400年収万円以上の場合35%未満となっています。
30年ローン、金利1.6%で考えた場合の、年収400万円返済率30%の場合の借入可能額は2,857万円。月々の返済は99,977円です。
しかし、実際には社会保険料などを差し引くと2割~2.5割目減りします。
年収400万円の場合には、320万円程度の手取りになるのです。
400万円の30%を返済に回すと、実質は、37.49%もの返済率になってしまうのです。
320万円中の30%なら、返済に回せるのが96万円です。
ボーナスが1ヶ月分×2回という場合で、1ヶ月の手取りがおよそ22.8万円。
ボーナス返済を当てにせず22.8万円の中から返済率30%になるには、68,400円が目安になります。
実際に住宅ローンを利用している人のアンケートによれば…
・返済負担率が30%を超えるのは全体の7.6%
・返済負担率が25.0~29.9%は23.6%
・返済負担率が20.0~24.9%は25.2%
・返済負担率が15.0~19.9%は24.1%
…となっています。
(参考)フラット35 アンケート調査より
http://www.jhf.go.jp/files/400342360.pdf
■実際のシミュレーションで判断
割合はあくまでも目安で、年収が低い場合には高くなりがちなので、予算を考えるときに注意が必要です。
ざっくり家賃程度であれば、どうにかなるのではと考えがちですが、実際には10年を超えたあたりで設備の修繕、外壁の塗装などもありますから、余裕を持たせるに越したことはありません。
月収22.8万円の人が、6.8万円のローン返済なら、返済比率30%を超えないギリギリのラインです。
30年返済なら、1,943万円が借入額になります。
35年返済なら、2,185万円が借入額になります。
家計内容を書き出してみると、これより多いと何かを我慢することなしには、キツイ数字になってくるのではないでしょうか。
■長期に渡っての返済は身の丈の金額で
もしかするとこの先収入が増えて、ラクになるかもしれませんが、ローン滞納のリスクを減らすためには、上昇分は計算に計算に入れず、むしろ余剰があれば繰り上げ返済や教育費に回す資金計画にするのがベターです。
資金計画に見合った予算が2,000万円前後だというなら、条件にあうものを探してみましょう。
千葉県に目を向けると、手頃な予算で広さを確保しやすい物件を見つける事ができるかもしれません。