いつかはマイホームを持ちたいと考える方は多いですが、購入のベストなタイミングはいつなのでしょう?資金が貯まってからでは、いつになるか分からないという声もありますし、若いとライフスタイルが定まっていないので不安だ、という思いもあります。マイホーム購入のタイミングについて考えてみましょう。
■平均的な適齢期はいつ?
30歳といえばある程度仕事の見通しもついて、安定した収入が得られる様になる事と、かつては35年ローン申込みに年齢制限があり、それが35歳だった事から30歳~35歳が購入適齢期と言われてきました。
2015、2016のフラット35利用者調査によると、戸建て購入では40歳未満が半数以上を占めています。
中古戸建やマンションでは、40歳以上の割合が増えています。
現在では、35年の年齢制限もありませんし、それぞれの事情に応じて長期ローンにすることが可能になりました。
子育て真っ最中にマイホーム購入をぶつけるのか、少し落ち着いて、資金に見通しがついたところで考えるのか、個人のケースごとにベストタイミングは変わってきます。
ライフプランや価値観に照らしあわせて、具体的にシミュレーションして検討するのが良いでしょう。
(参考)フラット35利用者調査 2016年
http://www.jhf.go.jp/files/400342360.pdf
■35歳でマイホーム購入をシミュレーション
フラット35の利用者の平均年収は602万円、年収600万円未満の方が63.8%でした。
一般サラリーマンの平均年収が420万円くらいで、フラット35を利用した人のボリュームゾーンも400~599万円となっています。
30歳前後で結婚している場合、お子さんが幼稚園~小学校低学年くらいですし、子育てをのびのびとした環境でするためにも、マイホームが欲しいと考えるタイミングです。
子どもの数もある程度見通しがついて、間取りなどの物件選びもしやすいでしょう。
年収420万円の人が毎月8万円支払い、金利1.6%にした場合…
・25年ローン⇒19,770,000万円まで借り入れ可能
・35年ローン⇒25,710,000万円まで借り入れ可能
■2000万円~2500万円位だと現実的
賃貸で10万円前後の家賃を払っていることを考えると、ローン返済額が2000万円~2500万円位なら現実的な数字だと感じられるのではないでしょうか。
都内でファミリーが暮らせる間取りの一戸建てを購入するには、もう少し予算が必要です。
神奈川、埼玉、千葉なら、通勤快速など交通アクセスが良く予算が抑えられる場所もあります。
広めの間取りの物件を選ぶことが出来ますし、辺りに自然が残っていて、スポーツ施設が充実している街なら、住み心地も良さそうです。
40歳を越えると、教育費をどうするのか、定年を越えて返済を続けるかと言ったことを検討する必要があります。30代で、欲しいと思った時が買い時と言えそうです。